犬猫生活

犬猫生活

元ペットショップ店員で今はトリミングサロン経営。愛玩動物飼養管理士1級保有のトリマーが犬猫のこと書きます。

  MENU

トリマーが使用しているプロの道具を紹介します!同じものを使えばキレイに素早くセルフトリミングができるかも?

スポンサーリンク

犬猫を家でシャンプーやカットをする、いわゆるセルフトリミングをされている方も多いと思います。

実際セルフトリミングをしてみると、想像以上に大変な作業だと実感されていると思います。

 

しかし、プロはシャンプーなら爪切りや足回りなど全て含めて1時間、シャンプーカットなら2時間で終わらせます。

慣れの部分も大きいですが、それ以上に道具にこだわりいて、いかにキレイに素早く仕上げるかに命をかけています。

 

そんな、プロが選びに選びぬいた道具をご紹介したいと思います。

プロ仕様なので値段は高いものや、意外と安い道具を使っていたりします。

導入できる部分だけでも導入すると、セルフトリミングの時間短縮に繋がると思うので、参考になれば幸いです。

 

目次

 

爪切り

爪切りはシンプルにギロチンタイプのものをオススメします。

最初は怖いかもしれませんが、慣れれば一番やりやすく切れ味もいいです。

黒い爪の場合は血管がどの辺にあるのか分かりにくいので怖いかもしれませんが、血を少し出したとしても、数十秒間ギュッと押さえておけば自然と止まっていきます。

 

あまりに深爪をしてしまって、沢山血が出てしまっている場合は、止血剤があれば止血剤をつかって止めましょう。

なければ小麦粉でも代わりになるようなので、小麦粉を使ってみましょう。正直、手で抑えておけば自然と止まります。

 

 

止血剤

爪切りで短く切り過ぎたら血が出てしまった時に使うのが止血剤です。止血剤はこのクイックストップしか知らないくらい、トリマーではほとんどこの商品を使っているのではないでしょうか。

フタは使ったらスグに必ず閉めるようにしないと、湿気を吸い込んでしまってドロドロになってしまうので注意が必要です。

 

血が出ても慌てず、この粉を血の出た箇所に数秒押し付けるだけで止血されます。

嫌がる犬もいるので、なるべく血を出さないようにするのが一番ですが、血を出した時の保険として持っておくことをオススメします。

 

 

爪やすり

少し長い日理サファイヤタイプの爪やすりが一番使いやすいですし、かなり長い期間使えます。

個人で使用するなら1本で何年も使えると思うのでオススメです。

大型犬は抱っこなどしないので、ヤスリの必要はないかもしれませんが、小型犬で爪が小さい犬の場合、ヤスリを少し掛けるだけでぜんぜん違います。

 

日理の爪やすりは、ヤスリ部分も長くしっかり削ってくれるので重宝します。

注意点としては、取手の部分が折れやすいので、あまり力を入れすぎずに優しくヤスってあげるようにしましょう。

 

 

ブラッシング

セルフトリミングの場合、毛玉や毛もつれが大量にできている可能性は少ないと思うので、ソフトスリッカーを選びましょう。

家で毛玉が大量にできている場合は、毛玉取りのお金が余計に掛かりますが、危ないのでトリミングサロンでプロにやってもらったほうがいいです。

 

こちらのソフトスリッカーは、名前の通りクッションがソフトになっているので、皮膚を傷つけにくい構造になっているので、初心者でも扱いやすい道具です。

プロも使用している本格派で、価格も安いのが魅力的です。

 

 

カンシ

耳掃除や耳毛抜きに使う道具です。

最近は、耳毛を抜かないトリミングサロンも増えてきているようで、私も抜かなくてもいいんではないかと思っています。

特にシュナウザーの耳毛は、プードルなどと比べると量が多いので、嫌がって可哀想ですしね。。。

 

セルフトリミングの際は、耳掃除用として考えておいてください。

ブロー後にコットンをカンシに巻いて耳の中の水気を拭き取ってあげます。

大抵は犬がプルプル体を振ることによって水気は外に出ますが、中にはプルプルが苦手な犬もいて、外耳炎などになってしまう可能性があるので、必ず水気は拭き取ってあげましょう。

 

 

 

部分バリカン

パナソニックの部分バリカンのコスパの良さが最高すぎです。

以前はプロが愛用しているウォールの部分バリカンを使用していましたが、電源が入らなかったりパワーがすぐに弱くなったりして不便な点が多かったので、パナソニックの部分バリカンをメインに足の裏の毛や肛門周りの毛を刈っています。

 

パナソニックだと乾電池式で電池が弱くなっても、電池を交換すればまたパワーが戻るのでオススメです。

また、本体も替刃も安いのでこの点も非常に優秀なので、犬を買っている方なら1台持っておいても損はないと思います。

 

パナソニックの部分カット用バリカンについては、関連記事に詳しく使い方なども説明しているので、興味がある方は下記記事を参考にしてみてくださいね。

関連記事>>> ペット用バリカンはパナソニックが最強!バリカンを使ってトリミング代を節約をしよう 

 

全身バリカン(クリッパー)

全身バリカンはハサミの次にトリマーが厳選している道具だと思います。その中で当店はウォールのKM10を使用しています。

 

以前はスピーディックのタピオを専門学校時代から使っていたので、不便がないと感じていましたが、ウォールのKM10に出会って衝撃を受けました。

KM10は刃幅が広く一度で沢山の毛をキレイに刈れ、毛玉や毛もつれがあっても刈ることが出来るのです。

 

スピーディックの場合、毛玉や毛もつれはスリッカーブラシやハサミを使って、根気よく取り除いていましたが、KM10はその作業をしなくてもバリカンで刈ることが出来るのです。

ただ、毛玉や毛もつれは素人の人がスリッカーブラシやハサミで取り除こうとするのは、かなり危険な行為なので止めておきましょう。

 

トリミングサロンでも見る機会が多いバリカンの一つで、プロご用達のバリカンです。

定価は6万ほどしますが、ヤフーショッピングでは4万円台で購入が可能です。

 

家で行うセルフトリミングの場合は、ここまでの性能が必要ないと思うので、スピーディックのタピオでも十分刈ることができます。

値段も2万円はしないので現実的にはタピオをオススメします。

ただ、キレイに素早く刈りたいということなら、KM10はかなりオススメのバリカンです。

 

 

犬を全身バリカンでカットする場合、犬種によっては毛が生えてこなくなることがあります。必ず、全身バリカンをする場合は下記関連記事を確認してからにしましょう。

 関連記事>>>犬をバリカンでカットしたら毛が生えなくなってしまうリスクと対策!サマーカットは要注意!?

 

シャンプー

当店では2種類のシャンプーを使用していて、下地洗い用のシャンプーと仕上げ用にAPDCのティーツリーシャンプーを使用しています。

下地洗い用のシャンプーはプロ専用でトリミングサロンや動物病院でしか購入が出来ないため、セルフトリミングの場合はAPDCティーツリーシャンプーを使用した泡シャンプーをオススメします。

 

泡シャンプーは効率よく汚れもシャンプーも節約できるのでメリットが多いシャンプー方法です。 

泡シャンプーに関しては「プロが教える正しい犬のシャンプーの仕方!泡シャンプーがオススメの理由」の記事を参考にしてみてください。

 

APDCのメリットとしては、ハーブのいい香りが長い間持続するので、虫よけ効果もあります。

APDCを導入しているトリミングサロンも非常に多く、アマゾンでも人気シャンプーランキング上位の万人受けをするシャンプーでオススメです。

関連記事>>>  トリマーが超絶オススメする最高の犬用シャンプー!一度使ったら手放せなくなる!

ホースドライヤー

あまり聞き慣れない道具かもいしれませんが、トリミングサロンで導入している店舗もかなり増えてきていて、目にしたことがある方もいるかもしれません。

普通のドライヤーとは違い、強力な風で水気を吹き飛ばす道具で、ブロー(ドライヤーで乾かす)時間短縮になります。

 

特に柴犬やコーギーなどの乾きにくい犬種の場合、ブローに1時間以上の時間が掛かると思いますが、ホースドライヤーを使えば20分〜30分ほどでしっかり乾かすことができます。

他にもプードルやシーズーなどどんな犬種でも素早く乾かすことができます。

 

ただ、凄まじい音なので、マンションだと近所迷惑になる可能性高く、使える家は少ないと思いますが、音がうるさくても大丈夫な環境の方で、以下の方は導入のメリットが大きいです。

 

  • 多頭飼い
  • 柴犬、コーギーなどの乾きにくい犬種
  • ドライヤーの時間短縮をしたい方

 

初期投資が多少高く感じるかもしれませんが、セルフトリミングで1年〜2年使えばお店に出すより浮くお金の方が大きくなりますし、時間短縮になるのでセルフトリミングを本気で行いたい方にはもってこいの道具です。

 

家庭用のコンセントでも使用可能ですが、エアコンや電子レンジなどを併用するとブレーカーが落ちることもあるので、契約しているアンペア数を確認しましょう。

 

 

ドライヤー

当店では、ホースドライヤーだけでは全てキレイに乾かすことができない部分はスタンドドライヤーを使用しています。

スタンドドライヤーもホースドライー同様、使う環境を選ぶ道具なので、すべての人オススメできる道具ではありません。

 

ホースドライヤー同様、家庭用のコンセントでも使用可能ですが、アンペア数によってはドライヤーしか使えなくなってしまう可能性があるので、契約しているアンペア数を確認しましょう。

 

快適に使うためには、ある程度の広さが必要で、音はホースドライヤーよりはうるさくはありません。

現実的にはセルフトリミングでオススメのドライヤーはハンドドライヤーになります。

ハンドドライヤーでも美容室などでも採用されている、強力な風で乾かすものもあり、トリミングでも非常に役に立ちます。

 

ドライヤーは熱で乾かすよりも、強い風の方が大事になってきます。

熱い風よりも温かい風のほうが皮膚や毛を傷めにくく、効率的に毛を乾かすことが出来るので、熱風よりも温風で強風のものを選びましょう。

市販されている人間用のドライヤーのほとんどは、風が弱く熱風なので犬猫の毛を乾かすドライヤーとしては不向きなことが多いです。

 

オススメはノビーのドライヤーで、美容室にも多く採用されているクオリティの高いドライヤーです。

値段もスタンドドライヤーなどと比べると高くなく、風も強いので効率的に素早く乾かすことができます。

ドライヤーを使う際は必ず、ドライヤーの温風を当てながらスリッカーブラシで1本日本の毛を伸ばす感覚で乾かすとしっかり全て乾かすことができます。

 

中途半端に濡れていると皮膚病などの原因にもなってしまうので、必ずドライヤーとスリッカーブラシを使いながら乾かすようにしましょう。

 

 

犬を早く乾かすためには道具も大事ですが、他にも少し工夫をすればブロー時間を短縮することができます。関連記事で犬を早く乾かす解説をしているので、時間短縮をしたい方な参考にしてみてくださいね。

関連記事>>> プロが教える!犬を早く乾かすための方法と厳選道具5選

仕上げハサミ

仕上げハサミは好みがあるので、実際に触ってみて感触を確かめるのが一番効率がいいのですが、一般の方でプロ用のハサミを触る気かはあまりないのが、ハサミ選びを難しいものにしています。

 

刃が薄いほうが好みの場合や、刃が薄いものが好みだったり、ハサミの好みは本当にひとそれぞれで、どれが正解とか不正解ということはありません。

一番は自分の手にしっくりくるハサミを選べるかが大事になってきます。

また、最初はしっくり来なくても、時間が経つにつれて手に馴染んでくることもあるので、本当にハサミ選びは奥が深いものです。

 

強いてオススメのハサミを挙げるなら、比較的万人受けする「胡蝶」だと思います。

胡蝶はトリマーからの人気が高いハサミで、価格も2万〜4万ほどのなので比較的手に取りやすい価格帯なのも魅力的です。

 

はじめてセルフトリミングでカットをする場合、必ずユーチューブなどでカットの仕方を学んでから行ってください。

犬のカットは人間の髪とは全然違うので、間違ったカットをしてしまうとガタガタになってしまいます。

 

 

スキバサミ

セルフトリミングをする方なら、仕上げよりもスキバサミにお金を掛けたほうが幸せになれます。

ある程度キレイに短く仕上げたい場合は、スキバサミをメインとして切っていくと、大きな失敗も少ないのでオススメです。

 

スキバサミでカットの雰囲気をつかめば、仕上げバサミで短くしたい量の毛を落として、細かい微調整はスキバサミで切っていけば、プロのキレイなカットに近づけるはずです。

 

当店では、プロ専用のものなので一般の方の販売がされていないのですが、スキバサミも胡蝶が値段も安く、切れ味もいいスキバサミなのでセルフトリミングでは最適なハサミです。

 

 

ボブバサミ

ボブバサミはヒゲカットや足回りなど細かな部分を切る時に使いやすいハサミで、長さが短く刃をコントロールしやすいハサミです。

ヒゲを家で切りたい方には必須のハサミ です。

 

 

コーム

コームも大事ですが、それ以上に使い方が大事です。

カットをキレイに仕上げるようにするには、ハサミの使い方だけではなく、シャンプー、ブロー、コームの使い方、全てをキレイに仕上げる必要があります。

 

ハサミのカットだけ上手くても、きれいに仕上げることはできないので、全てを意識することが大事です。

 

 

トリミングテーブル

セルフトリミングとは言え、トリミングテーブルも必需品で、これがあるのとないのでは作業効率が全く違います。

犬は高い台の上にのることで、身動きが取れずおとなしくなり、作業がしやすくなります。

 

トリミングサロンでトリミングテーブルが高い理由は、人間の作業のしやすさと、犬が大人しくなるなる効果があるからです。

オススメはドリーム産業の油圧式のトリミングテーブルで、オシャレなデザインで家に置いていても無機質な感じはしません。

 

 

ただ、油圧式は値段が高いので、シンプルで必要最低限のものはこちらです。

高さが調整できないですが、折りたためるので、収納も油圧式に比べたら圧倒的に便利です。

小型犬から中型犬くらいなら少し小さいくらいのトリミングテーブルがオススメです。

少しゆとりのある大きさにしてしまうと、作業がしにくいのと犬が動き回ってしまうことがあるため、少し小さいくらいが丁度いいです。

 

 

シザーケース

本格的にセルフトリミングを始めたい方は、シザーケースがある方が効率が高いです。

ハサミはテーブルに置いておくと、犬がケガをしたり落下をして欠けてしまうこともあるので、シザーケースを使うようにしましょう。

 

 

さいごに:

さすがに全てをプロ用にしたらお店が開けるレベルになってしまいますが、導入しやすい道具もあったかと思います。

導入しやすい道具もご紹介しているので、道具を一つ変えるだけでスピードが全然変わるのがトリミングの世界です。

道具選びの参考になる部分があれば嬉しいです。

スポンサーリンク