犬猫生活

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元ペットショップ店員で今はトリミングサロン経営。愛玩動物飼養管理士1級保有のトリマーが犬猫のこと書きます。

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犬は人間ではない。犬は犬ということを認識して飼わなければならない

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犬は人間ではない。

 

最近、人間と犬を同じように考えてしまう人が少ないくないと感じます。

そんな中、ゴールデンレトリーバーが赤ちゃんを噛んで死なせてしまった事件が発生してしまいました。

www.sankei.com

 

悪いのは人間:

この事件で思ったことは、犬は悪くはないということ。

100%飼い主の認識不足と注意不足により起こってしまった事故です。

 

しつけが出来ていると思っても、犬は本能的に体が動いてしまう生き物で、100%完璧にコントロールすることはプロでも難しいです。

最近、犬はペットというよりも、伴侶動物として家族の一員としての距離感になってきて、犬と人間は一緒という考え方が増えているように思います。

 

防げた事故:

私は現役トリマーなので、犬については一般の飼い主さんよりは分かっているつもりです。

犬を分かっているからこそ、犬は突発的にどんな行動をするか分からない生き物だということも理解をしています。

 

日本犬系の雑種♀(7kg)を飼っていますが、去年子供が生まれた際、絶対に赤ちゃんには近づけさせないようにしました。

性格は大人しく優しい性格ですが、赤ちゃんが生まれたことによる環境の変化で、犬が嫉妬をして赤ちゃんを攻撃対象としてしまう可能性は0ではないと思っているからです。

少しずつ慣れさせて家族という認識を分かってもらうようにしていましたが、それでも赤ちゃん一人と犬だけになる環境は絶対に作らないように気をつけていました。

 

大型犬は特にしつけが大事:

私が飼っている犬は中型犬くらいの大きさですが、赤ちゃんを牙を向けば一瞬で致命傷になります。

特に中型犬〜大型犬は犬が遊んでいるつもりでも、少し牙が当たっただけでも出血するくらいのダメージになることもあり、しつけを怠ると命に関わることになってしまいます。

 

ゴールデンレトリーバーは警察犬に指定されるような賢い犬種ですが、しつけの仕方によ問題行動を起こすこともあります。

大型犬なのでその問題行動が小型犬よりも厄介であることが多いです。

正直なところ、ゴールデンレトリーバーを飼われている方で、しっかりとしつけが出来ているという方は多くありません。

 

常に最悪のケースを考えることが大事:

犬は突発的にどんな行動をするか分からないとういことを前提に、普段から犬とどう触れ合うかを考えておくのが飼い主の責任です。

 

「私のところの子は、温和で大人しくて絶対にそんなことがない」

 

と思っている飼い主こそ、犬のことを分かっていないので真剣に考えた方が良いでしょう。

今回のような事件だけではなく、散歩中でも突然鳥を見つけて猛ダッシュしてしまうこともあるかもしれません。

その時に車が通って轢かれてしまったという事故も発生をしています。

 

リードをしないで犬が自由に動ける、ノーリードでの散歩もリスクが非常に高く、実際に突然走り出して車に轢かれてしまった方も知っています。

うちの子に限ってそんなことはないという、飼い主の意識が自ら悲劇を生み出してしまっています。

 

フェイスブックなどでシェアをされている、犬と赤ちゃんの可愛い動画の裏で、今回のような事故が起こる可能性があるということを、頭に入れておかなければいけません。

 

犬を知ることは飼い主の義務:

飼い主の意識や知識が高まれば、今回の事件だけではなく、様々な犬に関する事故は防げることが多いでしょう。

犬は突然何をするか分からないことを前提として、接することが大事です。

 

犬は飼っているけど、犬についてあまり知らないという飼い主は多く、無知は飼い主だけではなく、周りにも被害が及ぶ可能性がある危険なことです。

犬について知ることは飼い主の義務です。

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