犬猫生活

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元ペットショップ店員で今はトリミングサロン経営。愛玩動物飼養管理士1級保有のトリマーが犬猫のこと書きます。

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猫の多頭飼い本当はストレスだった?猫の多頭飼いをオススメしない理由

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最近の猫ブームと言われていて、テレビでもよく猫を見る機会が増えてきました。

その中で、猫の習性や性格を知らずに多頭飼いをしている飼い主さんがいて、猫に余計なストレスを与えている環境にしてしまっているケースがあるようです。

猫の習性や性格を知れば、なぜ猫の多頭飼いがストレスになるかが分かってきます。

 

 

猫はそもそも群れて暮らす習性がない:

犬と違い猫は大昔から単独行動で狩りをしていて、群れで行動をすることがなかったので、群れで行動することを嫌います。

その為、猫の多頭飼いはストレスになってしまうのです。

 

のら猫でも1匹でいることを好み、群れで過ごすといったことはメス猫の親子以外ではあまりありません。

 

とてもシンプルな話ではありますが、このシンプルな理由をしれない飼い主さんが多く、1人で可哀想だからとか、友達やお嫁さんとして新たな猫を飼い始めることもありますが、そのことが原因で猫にストレスが溜まってしまうことがあります。

 

成猫のオス同士の多頭飼いは絶対に避ける:

成猫になってから、他の猫や犬を慣らそうと思っても、成猫同士や子猫や子犬でも最初から家にいる先住猫は受け入れないばかりか、威嚇をしたりケンカをすることもあります。

 

特にオス同士の場合は縄張り意識が強く、ケンカになったらケガをしてしまうことも。

飼い主には懐いていたとしても、他の猫が来たら性格が変わってしまう猫は少なくありません。

成猫やシニアの猫は仲良くなれる可能性が限りなく低いので、絶対にオスの成猫同士の多頭飼いは避けましょう。

 

猫同士の性格が重要:

先にいる猫の性格によっては、後からきた猫を受け入れてくれる可能性もあります。

ただし、人に懐っこい猫でも、猫に懐っこいかと言えば別問題なので、多頭飼いを検討段階で、先住猫が他の猫にどんな反応になるのかを、お友達の猫と合わせて確かめた方がいいです。

 

そこで他の猫に攻撃的だったら止めたほうがいいですし、受け入れてくれるなら多頭飼いに向いている猫の性格をしていると思います。

 

また、先住猫だけの性格だけではなく、受け入れる猫の性格も大事です。

両方の性格がマッチしてこそはじめて多頭飼いが成立します。

 

 

多頭飼いをするなら子猫の時から一緒にメス同士で:

もし多頭飼いをしたい場合は、子猫の時からメス同士で一緒に飼い始めるようにしましょう。

メス同士なら縄張り意識もオスよりは強くないため、お互い遊んだりして上手く交流が取れる確率が高くなります。

 

子猫同士や親子の場合はまだ多頭飼いできるチャンスがありますが、オスが成猫になるにつれて難しくなることもあるので、多頭飼いはメス同士の方がいいでしょう。

 

オスとメスの多頭飼いは避妊か去勢は必須:

多頭飼いがオスとメスがいる場合、子供がもの凄い勢いで増えていってしまうので、避妊か去勢は必ずしましょう。

避妊・去勢のメリットは子供が生まれなくなるだけではなく、病気になるリスクを減らすこともできるので、子供を産ませる予定がない場合、多頭飼いをしていなくてもメリットは大きいです。

 

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親や兄弟でも相性が合わないことも:

前の書いた部分と矛盾をしてしまいますが、小さい頃から一緒にいる、親や兄弟でも相性が合わずケンカをしてしまうことがあり、家族と暮らすことが猫の幸せになるということではありません。

 

親猫も大きくなったら急に我が子を突き放す行動に出る場合があり、親子でも油断が出来ないのが猫の特徴です。

小さい頃から一緒にいるほうが、成猫になっても仲がいい可能性は高いですが、必ずしも仲が良くなるわけではありません。

 

相性が合わないなら無理に一緒にしない:

多頭飼いをしてしまい、相性が合わない猫同士の場合は無理に一緒の部屋にならないようにしてあげましょう。

別々の部屋で飼うことを考えたり、無理に仲良くさせようとして頑張らないことが大事です。

 

無理に一緒に居ても猫同士はストレスが掛かってしまうので、仲良くさせるのを諦めることも必要です。

 

多頭飼いが出来ればラッキー:

先住猫が新しい猫を受け入れてくれる確率はその子の性格にもよりますが、そこまで高くありません。

受け入れてくれたらラッキーで受け入れてくれなかったら別々の部屋で飼う余裕がない人は多頭飼いは止めましょう。

無理やり多頭飼いをするのは、猫も人間のリスクがあまりにも大きすぎます。

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そもそも猫は1匹だとストレスがたまるのか?:

人間の思い込みで1匹でいると、寂しそうとか可哀想とか思ってしまいがちですが、猫はそもそも1人でいることの方が好きな生き物です。

 

最初に説明したとおり、大昔から1人で行動をしていたので、1人だから寂しいということはありえません。

人間の思い込みなので余計なことはしないほうが愛猫の為でもあります。

 

猫は想像以上に神経質な性格:

飼っていると気づきにくいですが、猫は犬に比べて環境の変化が苦手で、引越をしただけで水を飲まなくなったりご飯を食べなくなったりしてしまいます。

 

神経質な性格なので、新しい猫が増えただけで当然ストレスになってしまうので、なるべくストレスを掛けないようにしてあげることは大切です。

多頭飼いをしたら飼い主さんがいくら気をつけていても、神経質な猫はストレスを感じさせないようにすることは難しいです。

 

どうしても多頭飼いをしたい場合のポイント:

  • 子猫の時から一緒に飼う
  • 性別はメスだけにする
  • ケンカをしたら別々の部屋で飼う

 

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さいごに:

 猫の多頭飼いは基本的にはオススメしません。

猫の多頭飼いは猫のためではなく飼主の為になっていることが多く、多頭飼いの影響で猫に余計なストレスをかけてしまっているケースが少なくありません。

どうしても多頭飼いをしたい方は、小さい頃から飼い始めるようにしましょう。

 

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