プロが犬猫に絶対顔をペロペロ舐められないようにする理由

犬猫にペロペロと顔を舐めてくるのは愛情表現として喜ぶ飼い主さんも少なくありません。

しかし、そのペロペロと顔を舐められる行動に、危険性があるということを知っている飼い主さんは多くはありません。

犬猫を扱う獣医やトリマーなどのプロが、絶対に顔を舐められないようにするのには、しっかりとした理由があります。

犬猫がペロペロ顔を舐めてくるのは危険：

犬猫の口は人間の口以上に細菌が繁殖していて、犬に顔をペロペロ舐められるということは細菌を顔に移しているということになります。

特に怖いのが口の周りをペロペロと舐められてしまうことで、犬猫の唾液が体内に入ってしまうことです。

人間の口の中にも沢山の細菌がいるのはご存知だとは思います。

だからと言って、細菌がいることは悪いことではなくいい面もありますが、犬猫の細菌が人間の体内に入ってしまうことで発症する危険性がある病気があるから危険なのです。

人に移ってしまうパスツレラ症：

犬猫の口の中の細菌で特に怖いのがパスツレラ菌という細菌です。

この菌は犬は75％、猫は100％口の中に菌がいて、大抵の犬猫の口の中にいると考えて下さい。

パスツレラ症は健康的な人より、年配の方や乳幼児などの免疫力が弱い人ほど発症するリスクが上がります。

症状としては、咳などの呼吸器症状が出て最悪の場合は死亡をするケースもあるので、決して侮れない病気です。

犬猫が感染してるけど大丈夫なのか？：

犬猫がパスツレラ菌を持っているけど症状が出ることはありません。

菌を持っているけど危険性があるのは私たち人間の方だったのです。

犬猫にペロペロ顔を舐められるのは止めた方がいい：

顔をペロペロされるのは犬からの愛情表現だと思い、ついつい許してしまう飼い主さんは多いと思います。

しかし、病気になるリスクを考えた上で、絶対にトリマーや獣医などのプロは犬猫に顔をペロペロさせるようなことはしません。

可愛いからと言って病気になってしまったら、何のために一緒にいるのか分かりません。

節度をもった距離感で一緒に犬猫と暮らすことが大切です。

犬猫が顔をしつこく舐める理由はさまざま：

愛情表現：

メジャーな理由としては愛情表現で口元をペロペロと舐めることが多いです。

成犬・成猫になっても顔を舐めてくる子は、飼い主さんのことが凄い好きなので、その愛情表現の一つで顔を舐めてきます。

お留守番をしていて、飼い主さんが帰ってきたときに舐め回すのも、寂しさの反動で顔を舐めるこ子は多いです。

服従の表現：

特に犬がこの服従の意味で顔を舐めるケースが多く、飼い主さんの顔を舐めることで、「私はあなたに服従しています」という意味で顔や手を舐めることもあります。

他にも、緊張状態を和らげるために顔を舐めて相手を落ち着かせようとさせます。

嫌がって舐める：

犬にとってストレスになる行動をした時は、自分自身と相手を落ち着かせる意味で舐めてくることがあります。

顔を舐めてくるタイミングが、犬にとって嫌がる行為の時は、その行為が嫌だから顔を舐めていることがあり、ストレスになっているので止めてあげましょう。

お腹が空いている：

子犬や子猫がご飯をおねだりする時に、顔舐めてアピールをすることがあります。

ただ、子犬は舐めてどんなものなのかを確かめていることもあり、色々なものを舐めて確かめていることも多いです。

かまって欲しい：

かまって欲しい時なんかにもペロペロ舐めてくることがあります。

特に子犬は甘えん坊が多くいつでもかまってほしいので、常に舐めてくる子もいます。

まとめ：

犬猫に顔を舐めさせるのはパスツレラ症という病気になってしまう可能性があるので止めましょう。

パスツレラ症は年配の方や乳幼児などの免疫力が弱っている人に感染しやすく、最悪死亡してしまうケースがある怖い病気です。

顔を舐めさせるのではなく、何をして欲しいのか読み取ってあげることの方がが、犬猫との大事なコミュニケーションです。

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